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8月, 2025の投稿を表示しています

ツヨポンのお薦め愛妙〜Episode15〜

 金曜日担当、長崎居留地男声合唱団Baritono、通称ツヨポンです。  ツヨポンのお薦め愛妙第14弾は何とつい先月、お隣の韓国で上演された舞台の動画です。YouTube検索してるとこんなのが出てくるんだなぁ。会場は釜山市の乙淑島(ウルスクト)文化会館。2025年7月5日から毎週土曜日に4本のオペラを上演する2025 EULSUKUDO OPERA FESTIVALの最初の作品です。  結構いろんな場面を端折ってて、聴かせどころの合唱曲Vedete un po’ や第2幕初っ端の結婚披露宴のシーンはカット。2幕はネモリーノが入隊の契約にサインしてベルコーレからお金を貰うところからスタート。字幕もバングルなので説明がなされているのか知る由もないが、ストーリー展開繋がるのかなぁ? 演出として面白いのはドゥルカマーラの登場から万能薬を売り込むシーンで、そこだけイタリア語ではなく韓国語で歌っているところ。韓国語かどうかが判る訳じゃないけど観客が大受けしているところを見るとそうに違いない。でも日本語と違って違和感がないね。  合唱とオケが素人っぽいけどソリストがしっかり歌っているのでちゃんと楽しめます。特にこのドゥルカマーラ好きだなぁ。  舞台装置はしっかり作り込んでるけど、小道具と衣装がちょっと残念だなぁ。200年前のバスク地方の農民たちについて各人が各々のイメージで自前で揃えたんだろうけどちょっと違和感あるよね。特にスニーカーはいただけない。ここは僕らの公演でも要注意だな。あの時代でも個性ってあったかも知れないけど見る人に違和感を感じさせないようにしないとね。歴史的にまだ無かったアイテムはもちろんNG。 https://youtu.be/fJfXckUt8cg?si=9oswxNdNB8C9UHWW 10 月 26 日(日)は長崎ブリックホールで僕たちの「愛の妙薬」を 是非見に来てください。 オペラ「愛の妙薬」 チケット絶賛販売中です! 良い席はお早めに・・どんどんご予約を頂いております。 こちらからお入りください #オペラ「愛の妙薬」 #長崎居留地合唱団 #ベネックス長崎ブリックホール

ド素人合唱団員(その15)   リハーサル

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  水曜日担当バスパートの今村です。月曜日に阿野さんが投稿されましたが、重ねて先週3日間行われたリハーサルについて書かせていただきます。 8 月 22 日~ 24 日の 3 日間東京より演出家の馬場紀碧先生、マエストロの竹内聡先生、ジャンネッタ役の川上真澄さんに長崎に来ていただき、本番を想定したリハーサルを行いました。   初日は、マエストロ竹内先生の指揮による合唱の練習でした。短い音符を伸ばして歌ったり、休符があるのに続けて歌ったり。いつの間にか我流になっていることに気が付きました。今一度、楽譜通り正確に歌う練習をしなければなりません。   2 日目 3 日目は実際のステージを想定しての練習でした。今回馬場先生から言われたことで最も印象に残っていることは、「どんな演技で歌うよりも正確に歌った方がずっと雄弁です。」と言われたことです。大切なのは演技ではなく歌なのです。全身を使って歌を伝えることが私たちの役目です。正確に歌えないために自信なく歌っている人や、まだ暗譜ができないために自信なく歌っている人もいるようです。それでは、全身を使って自信を持って歌うことはできません。また、本番までに暗譜ができれば良いというものではありません。早く暗譜ができるようになり、身体全体を使って正確に歌えるよう、何度も何度も繰り返し練習し自信を持って歌えるようになることが大切です。   それから、「歌い出したら歌に集中してください。」とも言われました。そのために大切なことは、指揮者を意識すること。バラついては合唱になりません。客席を見たり、主役を見たりしながらも指揮者の振るタクトを視界の中に入れて歌うこと。そうすることで正確な合唱になるはずです。   チケットの売れ行きは好調です。当日は、たくさんのお客様が時間もお金も使って観に来られます。本番まで残り 2 か月。あと何回全体練習できるでしょうか。「ド素人」などと言い訳はできないのです。   たくさんの宿題をいただいたこの 3 日間でした。馬場先生は「正確に歌った方がずっと雄弁です。」と言われました。それは音楽そのものにその力があるからです。天才作曲家ドニゼッティはオペラで演者の動きまで想定して楽譜を遺しているのだそうです。しかも約 2...

東京より演出家・マエストロ・ソリストをお迎えしての立ち稽古、充実した3日間でした。・・・オペラ「愛の妙薬」

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T1阿野です。 三和町公民館をお借りしての立ち稽古はとても意義深いものでした。ただ本番のベネックス長崎ブリックホール 大ホールの舞台の広さは更に広くなり客席数は倍になります。 この3日間で学んだことは沢山ありますが・・・ ①演技をしながらではありますが、まずは歌を確実に歌う事。 ②それはお客さまにしっかり届けられるものでないといけない。 ③演者がソリストが歌うイタリア語の内容を完全に把握している事は至極当然のこと。 実はこの3点を抑えれば、すべてがうまく機能するのです。ところが難しい、そうたやすく手に入れることは出来ないのです。 しかしながら本番までまだ2か月、61日もございます。合唱団が一丸となり、必死になり、しっかり練習をして素晴らしい感動を皆様にお届けできると思います! #長崎居留地合唱団 合唱とオペラの丘プロジェクト(居留地合唱団のホームページ)こちらです。

ツヨポンのお薦め愛妙〜Episode14〜

  金曜日担当、長崎居留地男声合唱団Baritono、通称ツヨポンです。  ツヨポンのお薦め愛妙第13弾は2023年1月アメリカ合衆国フロリダ州ヴェロビーチ(Vero Beach)での公演です。会場はヴェロビーチ高校舞台芸術センター。高校にこんなホールがあるって凄いなぁ。  先週のメトロポリタン歌劇場の公演と同じく時代は原作通りの19世紀初頭だと思いますが、衣装はルネッサンス期のイタリアのようにも見えるかも。靴が農民らしくないし。衣装は業者さんから調達したようです。僕たちは各自自前で用意するけどこれよりリアリティあるやつ揃えないとなぁ。  2021年の東京稲城での公演前の1年半程前から毎週YouTubeで検索した公演をアップして60本以上映像を観たけど、これはその後の公演だから初見です。いろんな新演出があるけど、やっぱりオリジナルの設定が良いなぁ、 https://youtu.be/v4CDc9EBbQk?si=ZiJgOgrQP63GUZ0w 10 月 26 日(日)は長崎ブリックホールで僕たちの「愛の妙薬」を 是非見に来てください。 オペラ「愛の妙薬」 チケット絶賛販売中です! 良い席はお早めに・・どんどんご予約を頂いております。 こちらからお入りください #オペラ「愛の妙薬」 #長崎居留地合唱団 #ベネックス長崎ブリックホール

ド素人合唱団員(その14)   ラテン人とは

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  水曜日担当バスパートの今村です。 オペラ「愛の妙薬」で私たちが演じるラテン人とは、いったいどんな民族なのでしょう。今回は、ラテン人について他のヨーロッパの民族と比較して考えてみました。   ラテン人の多い地域・・南欧(イタリア フランス スペイン ポルトガルなど) 起源・・イタリア半島 ローマ帝国時代のローマが建設されたラティウムに由来する。 祖語・・ラテン語 肌色・・やや褐色  毛髪・・黒髪 茶髪  目の色・・ブラウン 宗教・・カトリックが多い。 文化・・美術や芸術や音楽が盛ん。 性格・・陽気で明るくて情熱的。  美食やロマンスが大好き。   ゲルマン人の多い地域・・北欧(ドイツ イギリス デンマーク スカンジナビア半島など) 起源・・現在のドイツ( Germany ) 祖語・・ゲルマン語 肌色・・白   毛髪・・金髪 茶髪  目の色・・青、緑、ブラウン  高身長 宗教・・プロテスタントが多い 文化・・哲学者多数。 性格・・効率や秩序を重んじる。 時間を守る。   スラブ人の多い地域・・東欧(ロシア ウクライナ ルーマニア チェコ スロベニアなど) 起源・・現在のルーマニア辺り   祖語・・スラブ語 肌色・・白  毛髪・・金髪 茶髪  目の色・・緑 青 茶色 宗教・・東方正教会 カトリック イスラム 文化・・有名な小説など文学が盛ん。 性格・・感情豊かで哲学的。   私たちが演じるのは 1830 年代のスペインの田舎の農民です。生活は貧しく、文盲で字が読めません。地主で裕福なアディーナの読む本にドキドキワクワクし、軍曹ベルコーレに憧れ、詐欺師ドゥルカマーラにマンマと引っ掛かり、まだ若いネモリーノをバカにし、結婚式で大騒ぎしたりと様々な場面に応じた感情の変化を私たちは表現します。音楽や芸術が好きで、陽気で明るくて情熱的で美食やロマンスが大好きなラテン人です。控えめで大人しくて、表情をあまり顔に出さない私たち日本人にとって、ラテン人の陽気さや感情を表に出すところは、理解し難いところがあります。しかし、あの陽気で感情や表現の豊かなラテン人を演じなければならないのです。 こんな、どうでもいいような情報でも少しは演技の役...

舞台メイクは誰も助けてはくれない!・・ただただ自分で歩むしかない。

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 T1阿野です。 今日は自宅でメイクの練習をする日でありました。レッスンが忙しくて、合唱団が用意してくれたメイク講習会に一度も伺えなかったからです。 丸尾佳代子先生のメイク講習会動画を制作していたので、その動画を見ながらポイントを一つずつ箇条書きにして、まずは自分自身のマニュアルを作ってみました。 そしていよいよ実践であります。ハイライトを用意していなかったことと、ダブルラインが左右揃っていなかったこと。眉毛がちょっと長すぎたかなあ・・・。 歌詞も覚えないといけないし・・もう既に、けつに火がついております(笑)。 オペラ愛の妙薬本番まで残すところ69日! しかしながら本当に楽しんでやっておりマスカレード! 合唱とオペラの丘プロジェクト(居留地合唱団のホームページ)こちらです。

ツヨポンのお薦め愛妙〜Episode13〜

     金曜日担当、長崎居留地男声合唱団Baritono、通称ツヨポンです。  つよぽんのお薦め愛妙第12弾は1981年3月ニューヨークのメトロポリタン歌劇場での公演で、世界三大テノールの一人ルチアーノ・パヴァロッティの出演作品です。第2弾で紹介した同じメトロポリタン歌劇場での公演の10年前、パヴァロッティ45歳、全盛期の作品で流石にネモリーノらしさが出ています。でも、よく見るとネモリーノが子供たちからも小バカにされるような演出、時代かなぁ⁉︎  時代は原作通りの19世紀初頭だと思われますが、衣装が煌びやかでちょっと現代風にも感じられます。メトの衣装は大概こんな感じかなぁ⁈ 舞台が巨大だからだろうか。原作は小さな農村の広場なんだろうけど、この作品の村は結構大きくて農家の庭先、市場や大きなホールと舞台が変わる大掛かりな物で、その辺りがメトの真骨頂なのかもしれません。大掛かりだからドゥルカマーラは本物の馬に引かれた馬車で登場するかと思いきや、何と気球で入退場。時代考証的にはどうなんだろう⁉︎ https://youtu.be/G1g6pUkQS10?si=3-o9FLVYcbT92tV0 https://youtu.be/8vXGfpgaQhw?si=q4CEvqqFIXDlTKU_ 10 月 26 日(日)は長崎ブリックホールで僕たちの「愛の妙薬」を 是非見に来てください。 オペラ「愛の妙薬」 チケット絶賛販売中です! 良い席はお早めに・・どんどんご予約を頂いております。 こちらからお入りください #オペラ「愛の妙薬」 #長崎居留地合唱団 #ベネックス長崎ブリックホール

~祈りの光~「あの空に」

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T1阿野です。今年も8月9日を迎えました。それは戦争のない平和な時を願う祈りの時でもあります。  平成7年の被爆50周年記念 合唱曲として制作されましたのが「千羽鶴」です。そして今年2025年、被爆80周年記念 合唱曲として長崎居留地合唱団によりレコーディングされましたのが「あの空に」となります。この曲は長崎が生み出した作曲家 小松真理さんが作詞作曲をされました。ここに小松さんご自身で書かれた記事がございますのでご紹介させていただきます。  この曲は、被爆10周年(1955年)に作られた「平和記念像」が70年間見つめ続けた長崎を描いています。被爆体験者が少なくなっていく中、繰り返してはならない戦火を語り継ぐと共に、今ある平和、今ある自然をこれから先も繋いでいく事が必要だと感じています。 長崎の美しい海、美しい空を守り、伝えて行くために、長崎が最後の被爆地であるために、歌いやすいメロディと覚えやすい歌詞に思いを込めました。8月9日だけでなく、平和について考え、これからの「あの空」に歌声を届けてほしいと思います。 ♫「あの空に」歌唱のポイント 原爆の惨禍は、二度と繰り返してはならない人類の悲劇ですが、この歌は、夏の抜けるような青空へ向け、明るく歌っていただければと思います。 作詞・作曲 小松真理 合唱とオペラの丘プロジェクト(居留地合唱団のホームページ)こちらです。

ド素人合唱団員(その13)   Ring a Bell Concert

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  水曜日担当バスパートの今村です。   先週 8 月 9 日、被爆 80 周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開催されました。あの忌まわしい原爆が投下されてから 80 年が経ちました。昨年は日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノーベル平和賞を受賞しました。核廃絶への想いは世界共通の願いであるはず。誰も核戦争を望んでいません。しかし世界では核の脅威が増しているのが現状です。ウクライナで戦争が開始されて 3 年が過ぎ、イスラエルとパレスチナの戦争も終わりが見えません。どうか平和的な解決に向かって欲しいものです。   私たち合唱団は、キッズコーラス、女声合唱団オルテンシア、男声合唱団の 3 団体合同で、長崎教会で Ring a Bell Concert (リング ア ベル コンサート)を開催し、合唱や映像で長崎から平和への想いを発信させていただきました。「あなたにとって平和とは?」・・たくさんの方がインタビュに応えてくれました。詳しくは、 8 月9日のブログをご覧ください。   私たちは、長崎の合唱団として、未来へそして世界へ平和を伝える使命を持っています。コンサートの最後は、長崎から平和への想いを世界に発信する歌「あの空に」を全員で心を込めて合唱しました。   このホームページの「長崎居留地合唱団」「被爆 80 周年」をクリックしてください。美しい長崎の景色と私たち合唱団が歌う「あの空に」が収録されています。        https://youtu.be/EQ38wjD6CuY