ド素人合唱団員(その6)

 

 

 先週620日~22日の3日間、演出家の馬場先生に東京から来ていただき、10月26日開催されるオペラ「愛の妙薬」の実際の舞台をイメージした練習でした。今回はその内容について書かせていただきます。

 

 男女合わせて約50名での合同練習で、演技中心の練習でした。パート毎にグループを決め、実際の舞台での立ち位置や、出入りするタイミング、ソリストの歌に合わせての動きや表情など細かいところにまで気を配りながらの練習でした。

 

馬場先生が言われたことで印象的だったことは、「効率を求めていません。」と言われたこと。ただ演出家の支持通りに表現するのではなく団員一人一人が考えてそれぞれの判断で表現するということ。つまり判断力が求められるということです。

 

判断するには我々は判断するための情報が必要になります。先生は終始私たちにいろいろな情報を与えてくれました。「愛の妙薬」のできた時代背景や歴史。当時の農村の情景や農作業の内容。農民が集まる「広場」とはどのようなところなのか。そして、ソリストが歌う歌の内容や、歌詞や単語の意味。音の変化の意味などなど。

 

例えば、当時ほとんどの農民が文盲であったこと。私が演じる農民は字が読めない役柄です。字が読めない私にとって、主人公アディーナの読む本がどれだけ面白いもので、どれだけ引き込まれることであったでしょう。そんな細かい情報を持っていることで、私たちの動きや表情はおのずとその情景にあったものになっていくのです。

 

3日目の練習では、キッズコーラスの子供たちも加わっての練習でした。ここでも「効率」を求めることなく一つ一つ丁寧な説明で、子供たちものびのびと演技ができたようです。

 

 この3日間は私にとってとても濃厚な時間でした。そしてオペラの偉大さに気づかされた3日間でした。「愛の妙薬」の初演は1832年ですから日本はまだ江戸時代。作曲家ドニゼッティが亡くなってから177年。2025年の今もなお人気の作品です。天才作曲家が作った作品に参加できることに感謝の気持ちと畏敬の念がわいてきました。

 

練習の様子 

 https://youtu.be/jbOoPs3Vm1k?si=o_b1pu0fI82lrVUf

  

1026日(日)は長崎ブリックホールで「愛の妙薬」 是非見に来てください。

  

 

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