ド素人合唱団員(その21) 幼馴染
水曜日担当バスパートの今村です。
「秋」ですね。「女心と秋の空」 と言うと「女性の気持ちは移ろぎやすい。」と言うことですが、これは浮気っぽいことを意味しているのではなく「感情の変化が激しい。」ことを意味しているのだそうです。
今回は、「愛の妙薬」の主人公、ネモリーノとアディーナ、二人の関係について僕の勝手なイメージを書かせていただきます。
ネモリーノの年齢は22歳で一つ年上のしっかり者のアディーナとは幼馴染。幼いころは、二人は仲良く遊んだりしてお互いのことはよく知っている間柄。大人になるにつれて友達だったはずなのにいつの間にかアディーナに対する思いが恋に変わっていった。アディーナにとってネモリーノはいつも一緒にいて当たり前の関係。自分のことをいつも好きでいてくれる安心できる存在で、ネモリーノの家族のこともよく知っている。
1幕で、アディーナがネモリーノのことについて心配しているシーンがあります。「町にいる叔父さんのところへ行った方がいいんじゃない。ひどい病気なんでしょ。」「もし亡くなって別の相続人に遺産を遺したらどうするの?」そして、「相続できなければ誰も助けてくれなくて飢え死にするかもよ。」と助言します。
そして、2幕では、実際に叔父さんが亡くなり、莫大な遺産がネモリーノに相続されることになります。つまり、他に相続人がいなかったということ。叔父の財産を相続するということは、叔父さんには妻も子供もなく、また叔父さんの兄弟姉妹であるネモリーノの親も生きていないということになります。ネモリーノは、親も兄弟もいなくて一人ぼっちだったのでしょう。
しかし、一人ぼっちのネモリーノはこの村ではちょっとした人気者だったのかもしれません。それがわかる会話があります。アディーナがベルコーレから兵隊になる契約書を取り返してネモリーノに話します。
「あなたは自由よ。残ってよ、生まれ故郷に。ここではみんなあなたを愛しているわ。賢く、愛らしく、まじめなあなたを。」と
ネモリーノは家族がいなくて一人ぼっちだったけど、村のみんなから愛されている若者だったようです。
そんなネモリーノに莫大な遺産が相続されることがわかると村の女性達がネモリーノを独り占めしようと騒ぎ始めます。アディーナにとって幼馴染でいつも近くにいて空気のような存在のネモリーノが他の誰かに奪われてしまう。アディーナの心の奥にあったネモリーノに対する想いに一気に火が付き恋に変化したのでした。
ネモリーノとアディーナの関係について僕の勝手なイメージを書かせていただきました。
激しく変わるアディーナの感情を是非長崎ブリックホールで体感してください。
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