ツヨポンのお薦め愛妙〜Episode17〜

    金曜日担当、長崎居留地男声合唱団Baritono、通称ツヨポンです。

 ツヨポンのお薦め愛妙第16弾は2005年4月16日アフリカ大陸西端の沖に位置するスペインカナリア諸島州の州都、グラン・カナリア島Las Palmas(ラス・パルマス)のTeatro Cuyásでの公演。

 主役のネモリーノ役は現代最高のテノールと称されるJuan Diego Florez(ファン ディエゴ フローレス)、ペルー出身の52歳。この公演時は100年に一人のテノールとしてまさに売り出し中の脂の乗り切ってきた時期ではないだろうか?伸びやかなハイトーンを響かせでいる。Una furtiva lagrima(人知れぬ涙)には暫く拍手が鳴り止まなかったけどアンコールまで行かなかったのはまだウィーンのヴィラゾン程の人気ではなかったという事かな。

 舞台の時代設定はよく分からないがベルコーレの守備隊の制服は近代的と言うより現代風。ドゥルカマーラたちは蒸気自動車でやって来る。19世紀初頭に実在はしていただろうけどまだ個人が行商の旅に使う事はまず無かっただろう。ドットーレの服装も見た目は20世紀初頭だろうなぁ。村人たち、特に男性の衣装は珍しくてスペインの民族衣装として出てくるものと似ているが、バスクの農民には見えないなぁ。カナリア諸島の民族衣装かな?

 一幕の最後で村人が静止して背景と同化して歌うCoro staticoからソリストと合唱が一気に加速(stretta)して絡み合って大団円を迎えるConcertatoが素晴らしかった。見習いたいね。


https://youtu.be/vmjiCO9WoNQ?si=UAEsZbrNnprG2pGX




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