ド素人合唱団員(その11) 郷土愛
水曜日担当バスパートの今村です。 夏の甲子園大会 長崎では創成館高校が出場します。長崎県代表として頑張って欲しいですね。郷土愛があってこそ甲子園大会が盛り上がるのだと思います。 今回はオペラ愛の妙薬における郷土愛について書かせていただきます。 オペラ愛の妙薬では、偽物薬売りの詐欺師ドゥルカマーラが登場し、純朴な農民に自分を信じ込ませ偽の薬を売ることに成功します。詐欺の手口のまず初めに、自身は世界中で有名であり病を治した嘘の実績を語ります。次に偽薬の驚くべき効果や効能をいくつも挙げ、証明書まで見せて信じ込ませます。さらにそれを巧みに安くして売り込もうとします。最後に「私の売る薬はヨーロッパ中で有名だけど地元の出身で同郷なのだから、特別にお安くしておきます。」と郷土愛を強調します。すると郷土愛の深い純朴な農民はすっかりドゥルカマーラを信じてしまい偽の薬を買うのです。まさに、郷土愛が奇跡を生み出すのです。 愛の妙薬の舞台は 1830 年代のスペインの農村。日本だと江戸時代です。日本でも当時は国家というより肥前や肥後、筑前、筑後などの単位の地域が国でありそこに郷土愛が生まれたように、当時イタリアやスペインにおいても国家よりも生まれ育った地域へ想いの方が強かったのです。郷土愛は何よりも相手を信じ込ませる魔法の言葉であったようです。 以前私の知り合いが詐欺にあいました。彼は五島出身です。なんでこんな商品買ったんですかと尋ねたら「あいつは五島出身だったから。」と言われたのを思い出します。 郷土愛に満ちた純朴な農民が徐々にドゥルカマーラの巧みな言葉に踊らされ、最後に郷土愛で信じ込んでしまうシーンを私たちは演じなければなりません。どのようにしてそれを表現するか。難しい演技です。 10 月 26 日(日)は長崎ブリックホールで僕たちの「愛の妙薬」では日本語字幕が出ますのでストーリーを追いながらお楽しみいただけると思います。 是非見に来てください。 オペラ「愛の妙薬」 絶賛チケット販売中です! 良い席はお早めに・・どんどんご予約を頂いております。 こちらからお入りください #オペラ「愛の妙薬」 #長崎居留地合唱団 #ベネックス長崎ブリックホール